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「俺、ここに座ってるから、来てよ」
調子に乗っていた俺の挑発にみなみは戸惑いながらも行動に移した。
目を合わせながら四つん這いで近づいてくるみなみは、無表情ながら僅かに頬を火照らせ、妖艶。
いつもの何倍も艶かしい雰囲気をまとったみなみに、俺は唾を飲み込んでいた。
膝に乗った時にはみなみの顔は真っ赤。
いや、もう、可愛すぎた。そして俺が赤くさせたんだという満足感。震えたね。
「陽一さん、好きです」
か細い声で言われた途端、男の欲が内から競り上るような感覚があったのに、「…こんな程度なの」と貪欲に挑発してしまう。
こんな程度も何も俺のブツが今にもヒィーハー!するのを必死に抑制してる状態だってのに。
みなみは何を考えたのかいきなり抱きついてきた。
衝撃は凄く、もう俺もいろいろ危うい状態で、顔を首もとに埋めてきた時には、もうこれ以上無理だ抑えられない......と思ったのに、みなみは静かに膝を降りたのだ。
「やめるの?」
「やめます」
えー!?うそだろ!?や、やめちゃうの?
「...みなみの気持ちはそんなもんなの?」
「軽い気持ちじゃありません」
立ち去ろうとするみなみの手首を思わず掴んだが、振り払われてしまった。
明らかな拒絶に俺は動揺する。
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