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やがて列は城へと入っていく。
コンクリートロードから山に続く古道へと向かい、御神木のある城舘跡へ。
今年はさらに楽しみがもう一つあった。
長い時を越え、焼失した舘が復元するのだ。
兄弟姉妹は枝葉のごとし
手に手を握り、組んでは守りし我らの御城
一枝の心意気よ高々に
明日に輝く ひのさきの夢
兄弟達は、一人ひとりが最善と思われる判断をした。
しかし結局彼等は兄弟達を失い,愛する人と別れ、罪のない人を傷つけ、民を苦しめた。
ただその思いを受け取ってくれた人達は確かにいて、430年経った今でもここに宿っている。
たとえ暗闇にあっても、やがて日は昇る。
「綺麗だね」
「本当に」
「サイコーじゃん!」
「かっこいいよ…」
私達の城は、
正真正銘、永遠の城である。
おわり
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