20-私達の城は

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やがて列は城へと入っていく。 コンクリートロードから山に続く古道へと向かい、御神木のある城舘跡へ。 今年はさらに楽しみがもう一つあった。 長い時を越え、焼失した舘が復元するのだ。 兄弟姉妹は枝葉のごとし 手に手を握り、組んでは守りし我らの御城 一枝の心意気よ高々に 明日に輝く ひのさきの夢 兄弟達は、一人ひとりが最善と思われる判断をした。 しかし結局彼等は兄弟達を失い,愛する人と別れ、罪のない人を傷つけ、民を苦しめた。 ただその思いを受け取ってくれた人達は確かにいて、430年経った今でもここに宿っている。 たとえ暗闇にあっても、やがて日は昇る。 「綺麗だね」 「本当に」 「サイコーじゃん!」 「かっこいいよ…」 私達の城は、 正真正銘、永遠(とわ)の城である。 おわり
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