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朝、ミトが目を覚ますと、かおるは既に起きていて、ミトを愛おしそうに見つめていた。
「おはよう、ミト。」
「お、おはよう。」
「初体験は、どうだった?」
ミトは、顔を赤くしながら、かおるから目をそらす。
「くっそ痛かった。」
かおるは、苦笑しながら言う。
「神様が、くっそとか言わないの。」
「い、今は人間に戻っておるのじゃからいいのだ。」
そうか、と言って、ミトを抱きしめた。
みとは朝食を作ろうとした。昆虫の天ぷらでも作ろうかと思っていたが、外食しようと誘われ、初朝マックを体験した。
肉が簡単に食べれる事に喜んだミトは、メガマフィンを10個食した。
その食欲に、かおるは喜びながら余計な一言を放つ。
「食欲と性欲は比例するから、えっちも毎日たっぷりしようね!」
ミトは、首をかしげる。
「えっちとはなんだ?」
かおるは、苦笑する。
「昨日の夜、やったでしょ?あれをえっちっていうんだよ?」
ミトは、顔が赤くなる。
そんなかおるは、可愛いなぁ〜とニコニコしながら、言ったのだった。
それから99日、かおるとミトは夫婦生活を重ねていった。
だが、それは夫婦というより、恋人同士のラブラブ生活であった。
毎日、かおるはミトを連れて外に連れ出した。
車でドライブがてら夜景見に行こう!
車に酔ったミトは15分で、かおるの新車に盛大にリバースして断念。
遊園地に行こう!
パレードに目をキラキラさせて大喜び。
絶叫マシーンを見て、「乗ってみたい!」と、かおるに目を輝かせながら言うので一緒に乗った。車で酔うのに大丈夫か?と心配したが、ミトはーーー。
「ぎゃーーー!!」といいながら、大喜びで楽しんだ。
「これは、楽しいな!もっと乗るぞ!!」
絶叫マシーンにハマったミトは、10回も乗った。さすがに、かおるの方がフラフラして、「情けないの」とミトに言われてしまう。
ショッピングモールで買い物しよう!
ミトは、見たこともない服や雑貨類を見て、目を輝かせる。そして、気に入った物をかおるに買わせる。
かおるのカードが限度額が超えても買おうとするので、止める。
「っち、夫のくせして、ケチだの。」
この言葉には、かおるもキレそうになった。
そして、毎晩、かおるとミトはえっちをした。
やはり、食欲旺盛なミトは、性欲も旺盛だった。
えっちの快感を得てからというもの、かおるのなにから出るものをこれでもかという位搾り取り、ふにゃふにゃにさせた。
かおるが、ヘロヘロになっているのを見て、「情けないのぉ〜。」と呟きながら、微笑む。
そんな毎日が続いて、かおるがミトに尽くしてくれて、ミトは楽しくて楽しくて仕方なかった。
それにーー。アホだが、時々見せる男の顔や、優しい顔を見る度にミトはかおるに、恋をしてしまった。
本当の夫婦になりたかった。と、ミトは密かに思うようになっていた。
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