38人が本棚に入れています
本棚に追加
/43ページ
エブスターからの挨拶が始まる直前、ソファに座っているみんなにアキたんが飲み物を配ってくれました。
喫茶店の経営者さんであるアキたんが、どうぶつさんたちそれぞれの雰囲気にあわせて作ってくれたのです。
「とっても綺麗な色ビエ!」
アマビエのいっちぃはストロベリーシェイクを受け取ってにっこり。
相棒のキャメちゃんにも、もちろんちっちゃなお皿でちっちゃな金平糖がふるまわれていますよ。
「これはインスタ映えするでし」
チンチラのおハナが渡されたのはキラキラ輝くクリームが山盛りになったココアです。
クリームと同じくらい目を輝かせるおハナが、アキたんに問いました。
「アキたんはもしかして、ここにもお店を出すつもりでしか?」
「うふふ。それもいいなぁって、今考えてるところでニャ」
どうやらアキたんは二号店の夢を膨らませているようです。
「正式にここがオープンしたら出店してみたいけど……それならこの辺の飲み物は全部一杯1000円でニャ」
「お、けっこうなお値段やな」
大阪名物ミックスジュースを掲げながら珠姐ぇがツッコミますが、アキたんは「人件費、レンタル代諸々を考えたらそれくらいになるでニャ」と真面目な顔で返答。
どうやら結構本気で計算しているみたいです。
他にも千さんには綺麗な練り菓子付きのお抹茶セットを、建さんには異国情緒溢れるインドネシアンコーヒーを。
ハヤブサのいっかちゃんには爽やかな酸味の弾けるレモンスカッシュ、カナカナはアーモンドミルクたっぷりの紅茶を受けとりました。
最初のコメントを投稿しよう!