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「……っあ、え、どこ触っ……や、あ……!」
屹立を口に含んだまま、押し込めた指先で濡れた会陰を辿る。恐慌したような声が上がると共に、とっさに閉じようとする下肢を固定して、隘路をいっそう割り開くようにしながら、更に奥へと触れていく。
その間にも止めどなく雫は伝い落ちてくる。おかげで潤滑は十分すぎるほどで、もはや摩擦による抵抗もないに等しかった。
(こんなふうにされるだけなら……相手が誰だろうと変わらねぇだろ)
河原の手は俺の頭を押さえたまま、力なく髪を掴んだり放したりを繰り返していた。
俺は探り当てた窪みをゆるゆると撫でつけ、それからゆっくりと指先を中へと埋めていった。
「いっ……、――!」
河原の身体が一気に強張る。髪を掴む手にも痛いくらいに力を込められたが、今の俺にはそれすら心地いいとしか思えない。
頭を浮かせるのに合わせて河原の表情を盗み見る。
戦慄く唇が小さく開閉している。涙に縁取られた瞳は、ぎゅっと強く閉じられていた。
(……そう、いい子だな)
俺は河原がちゃんと瞑目しているのを確認すると、指を更に奥へと進め、高ぶるのに比例して膨らんでいたそこを不意打ちのように引っかいた。
「あぁっ……! なに、そこっ……や……!」
河原はびくんと腰を跳ねさせ、ひときわ高い声を上げた。
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