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血まみれ
私―風花朔夜―は部室で頭から血を流しながら倒れてた。
はて、この状況はどういうことだろう?
正直、はっきり覚えてない。なんでこうなったのか。
周りの声と、少し早い蝉の声が遠のき意識が朦朧としていく中で私は、今日あったことを思い出していた。
たしかに、今日は朝練があったんだよな。それで、朝から部活の皆といつもの集合場所で集まって、くだらない話をしながら学校に向かったんだ。
でもなんでこの状況になったんだっけ?
なんだか、どうでも良くなってきた。
おそらく、救急隊員なのだろう。私の意識を確認する声と、色んな人の声の中で私はそっと意識を手放した。
『皆、うるさいよ。静かにさせてよ。』
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