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「えっ……、そうなんですか?」
「そんなこともご存じない方にお話はできません」
「夫です! 未来の夫なんです! 今プロポーズしている最中なんです! でも彼女、うんって言ってくれなくて……」
「とにかくダメです!」
そう言われて僕はナースステーションを追い出されてしまった。廊下に出るとそこには二人の警備員も来ていた。危うく僕はこの二人に強制的に連行されてしまうところだった。
病室に戻り、未来子さんに聞いた。検査の結果はどうだったんですか、病状はどうなんですか。何の手術をしたんですか、と。
(続く)
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