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ベッドに横になりながら仕事をしている時の覇気もなく、一つ一つ思い出すように語ってくれた。僕の全然知らない未来子さんがそこにいた。
そして「こんな私なんかで良ければ、あなたのプロポーズ、受けさせてくれないかしら」とうつむきながら言った。
僕は「もちろんです! お願いします!」と彼女の手を握った。
翌日月曜日、会社から何度もかかってくる電話がうざかったので、携帯の電源を落とした。というのも、僕は会社を無断でサボったからだ。市役所に行き、婚姻届をもらってきて、自分の欄に署名捺印をした。そしてそれを持って未来子さんの病室に来た。
ベッドテーブルの上にそれを置いて、ペンを差し出した。「ここに名前を書いて下さい!」と。
彼女はゆっくりと上体を起こして、ペンをとった。その内容を一通り確認すると、彼女は欄に署名した。
そして僕は「すぐに提出してきます!」といって病室を飛び出した。
市役所に戻ってきた僕は、「僕たち、結婚します!」とその書類を窓口に提出した。
(続く)
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