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「さっきみたいなのって?」
「プロポーズのことよ!」
もちろん覚えているけれども、一度はプロポーズしてしまったのだから、仕方ない。もう引っ込みは付かないし、僕はあのとき、ベッドに横たわる未来子さんを見て、本当に大事にしたい人なんだって思った。だから忘れることなんてできない。
しかし、キツイ口調で「いいわね?」と言い残し、未来子さんは部屋を出て行ってしまった。
翌週の月曜日。未来子さんは再び午前中にお休みをとった。しかし、今度は検査結果を受け取るだけだったらしく、正午になる前には出勤してきた。
(続く)
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