Webにまします、我らの父よ

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 「神は死んだ」と言ったのは、ニーチェだったか。  そりゃ死にたくもなるさ。世界中の人間から「苦しい時の神頼み」をされてんだから。そのプレッシャーはハンパねえだろう。  まあでも、だからと言ってその「神頼み」が叶った、という話もあまり聞いたことはない。してみると、意外に神様ってのは無責任でいい加減なヤツなのかもしれない。それとも……本当に死んじまったか、あるいは最初からそんなものは存在していないのか。  俺としては、最後の説に一票を投じたい。そもそも「神」なるものの存在を示す根拠は何もないし、別に「神」が存在しないとしても、それで何か困ることもないのだ。だとすれば、そんな概念はオッカムの剃刀(かみそり)でスパっと切り捨てられてしまうはず。  それなのに、なぜ人は「神」なんてものを発明したのだろう。  思うに、自分で考えるのがトコトン嫌な存在なのだ。人間というヤツは。
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