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そもそもの始まりは、いつだっただろう。
読書好きの私、いつものようにエブリスタの中を彷徨い、とある作品に出会いました。
ハードボイルド系統の任侠ものですね、フムフム好みだわ〜、と読みはじめ。
そこに恋愛要素が絡んできた。
ハードボイルド系統と思い込んでる私、甘さで迫ってくる片割れに、きっと相手は冷酷非道な対応をするんだろうな、という先入観に、その甘さを上回る甘さで返す男に、堕とされました。
なに……このひと……そっけない風なのに……めちゃくちゃ甘いじゃない……
やがて舞台は、世界中の海を旅する豪華客船の中へと移り、その煌めきと事件の行方や醸しだす二人の甘さに完全に心を持っていかれました。
いわゆる、どハマリというやつです。
豪華客船かあ……、という、ふんわりとした憧れに突き動かされ、規模は全く違うながらも小さな観光船に乗りに行ったのは去年のこと。
潮風や船のエンジン音、海面に残る船の軌跡、船体の振動、聞こえてくる外国人観光客の知らない言語。
船は小さいながらも海の上にいる、という事実に打ち震えました。
その時、たまたま同じ港に寄港していたのがル・ラペルーズ号でした。
客船を実際に見たこともなかった私、大きい船だわ素敵〜、と思い、船尾デッキで白い服を着た男性が手を振っているのに気づき、これはすれ違う船のマナーなのかしら、と手を振りかえしておりました。
帰ってから、この画像の船体に写っていた名前で検索をかけ、その船がフランス船籍であると知りました。
作中に出てくる人物もフランス人だったため、私ったら! と知ってから萌え滾ることになりました。
しかもル・ラペルーズ号は中型客船であるとも知り、本当に一隻でビルほどの大きさだった船なので、あれで中型なのか……、と。
だったら、作中に出てくる豪華客船の大きさってば、想像すらできないな、と思いつつ、満足した私なのではありました。
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