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それから年が明け、とあるニュースに私の目は釘付けになりました。
新型コロナウィルスの感染者が出たため、客船から降りることのできなくなったダイヤモンドプリンセス号です。
そんな……ことが……
乗客や乗組員全員の無事を祈りつつ、連日連夜放送されるダイヤモンドプリンセス号の姿。
不謹慎ではありますが、その船体の美しさに魅せられ、事が収まればこの目で大型客船を見てみたい、と思うようになりました。
また、飲料水を確保するため沖へ出ていく様子や、ライトアップではないと思うものの夜間に停泊しているダイヤモンドプリンセス号の美しさたるや……たまらない魅力がありました。
あらゆる客船たちが様々な国から入港を拒否され海上を彷徨っているというニュースにも、とても心が痛みました。
ダイヤモンドプリンセス号。
様々な岐路に立たされた船となりましたが、私にとっては憧れの船です。
それから夏が過ぎ、秋の到来とともに国内のクルーズ船の運行が再開されたというニュースを知りました。
賛否両論が飛び交うなか、それでも人は船に魅せられるのかと私はとても嬉しく思いました。
とある乗客のお話しで、あなたね、眠って起きたらもう窓に違う景色が広がっているの。ホテルが移動してくれるようなものよ。こんなにいい旅はないわ、と。
旅行好きではない私でも、その魅力はとても良くわかりました。
しかし私にとっての豪華客船は旅行の手段ではなく、作中の舞台であるというただ一点であるため、どの船だったとしても現実には叶えられない夢ですので、比較的安くて努力すれば乗客となるのも不可能ではなさそうなワンナイトやショートクルーズであったとしても大型客船に乗ることはあまり考えていないのです。
日本船籍の船かあ……(船籍というのは船の国籍のようなもので、所有者の国籍とは関係なくどこかの国に属し、船の中はその国の法律に則ることになります。なので、外国船籍ならば日本に寄港していてもカジノなどが合法になります)。
作中の船が外国船なので日本の船には興味がなかった私ですが、まあ日本の船ってどんなのがあるのよ、と調べることからはじまり、現在運行している大型客船、飛鳥IIの存在に出会うこととなりました。
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