作品解説【エブリスタ版のみ】

5/7
1252人が本棚に入れています
本棚に追加
/172ページ
 さて。「美冬の苦悩」は一見すると美冬に対するざまあ小説なんですが、からくりは違います。作者としては、美冬に対する救済小説のつもりでした。だって子ども妊娠するなんて普通に幸せな出来事じゃないですか。子どもをなかなか授からず人知れず苦しむ女性は多いんですよ。……ところが、美冬の沈んだトーンに合わせた書き方のせいか、いまひとつ意図が伝わってないかなーという感じで。作者としては美冬に、子を授かることで、自分の人生に立ち向かう覚悟。100%の力で我が子を愛し、守り抜く覚悟を固めることを期待していたんです。  ……まあ、「後日譚」書いたのは、美冬も幸せにしてやりたかった、ってのもあります。篤子がヒロインで篤子の心理描写に重きを置いた小説ですが、仮に荒木に妻がいたとしたら妻側からすると悪者は篤子ですよね。因みに、美冬を主役にしてがっつり心理描写を書いていたら、そこそこの数の読者様が美冬に引きずられ、篤子に敵意を抱く……と思います。調整すればそういう書き方は可能です。
/172ページ

最初のコメントを投稿しよう!