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今日は私の誕生日であり、二人が付き合って丸3年の記念日でもある。お互い20代後半になり、そろそろ結婚適齢期になってきた。同年代の友達でも結婚した子が何人かいる。
田舎(と言っても車で1時間くらいだが)の父と母もそこは気にしているようだった。両親にはまだ尊のことを言っていないが、彼なら何の問題もなく受け入れられるだろう。
と、色々考えているうちにフライパンが火を噴いていた。
「あきゃっ!」
私は奇声とともに急いでフライパンをコンロから持ち上げた。ベーコンとは思えないほど燃えている。
「水っ、水ーーっ!!」
と叫びながらファイヤーベーコンに水をぶっかけた。焦げ臭いにおいが部屋に充満している。
「げほっ、くさっ。はー、どうして私はこんなにドジなんだろう……」
爽やかな朝の空気がぶち壊しになってしまった。けど、彼はこんなドジなところも好きだと言ってくれる。
「あっ、パン!」
その時、トースターからも煙が出ていることに気付いた。
「ひいっ!」
叫びながらダッシュで駆け寄りダイヤルスイッチを止める。
「ああ……」
飛び出してきた物体はパンというより木炭に近い感じだった。これではとても食べられない。
結局今朝の朝食は目玉焼きとコーヒーだけになってしまった。
「尊と一緒の時にこれをやらなくてよかった……」
と、自分を納得させ、じっくり目玉焼きを味わった。
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