the Milky Way

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the Milky Way

「なぁ」 「ん?」 「織姫と彦星はさぁ」 「うん」 「お互いに夢中になって、仕事しなくなったから離ればなれになったんだよな」 「そうだっけ」 「僕達はさぁ」 「うん」 「仕事頑張ってるよな」 「まあ、そうかな」 「・・・・・」 「え?何の話?」 「神様は厳しいなぁって話」 「・・・・・」 「こんなに頑張ってんのに、なかなか会わせてくれないじゃん」 「・・・びっくりした」 「何が」 「いや、急に可愛い事言うから」 「・・・・・」 「ちょ、こんなとこで言うなって」 「こんなとこって別に誰も聞いてない」 「家で言って、家で」 「一緒だろ」 「困る」 「何でよ」 「色々したくなる」 「・・・・・」 「・・・・・」 「だから外で言ったんじゃぼけぇっ」 「・・・・・・・・なるほどね」 「ふふ、なるほどって」 「・・・・・」 「・・・・・」 「会えばいいじゃん」 「え?」 「別にそんな、何光年も離れてるわけじゃないんだし」 「・・・・・」 「いつでも会えるよ、俺達は」 「・・・そっか」 「うん」 「じゃあ、今から家行くわ」 「ん?・・・ああ、いいよ」 「・・・・(ぼそっ)僕も色々したくなったし」 「・・・・・」 「・・・・・」 「えっ?!」 「喉渇いたから自販機行ってくるわー」 「え?あ、あー、うん」 ・・・・・・・・ 「・・・・・・・・・・・・・・・え?」
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