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私はダオという名前を持つ。
この神社で神様に仕えている。
いわゆる、人間でいうところの「神職」というものではなく、そもそも人間でもない。幽霊か何かかと言われても、それも違う。
神社の社屋の中で、神様と共に業務を執り行っている。
姿や存在を知っているのは、ごく一部のわずかな人間のみ。
そもそも、私たちには「姿」や「形」というものがない。
私たちは、夜明け前に他の世界からこの神社へ出社し、日が暮れればまた元の世界へ戻る。
神社が、いわゆる「職場」となる。
そして、神様が一番偉い「上長」となる。
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