「神様 お願い」神に仕える髪PartⅡ

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1、 次の国  セントノ尊&ゼウスの二人(本当は1人)は、あの大和の国を 後にして、次の国に向かっている。  「今度は、どこに行くの、ゼウス様」と、セント  「特に宛はない、気まぐれ旅じゃから、先が分かってたら面白くないじゃろ」  「まあ、そりゃ、そうですけどね」と、セント  セントは、ゼウスの髪なのだが、大和の国の神や民の大きさに合わせて  ゼウスの力で、二人に分身しているのだ。  初めて訪れた大和の国で、天照大神といい思いをしたゼウスは、もう一戦交えたかったのだが、なごり惜しそうに大和の国を後にしたのだ。  セントは、ゼウスの下心は読めている。  女好きは今始まった事ではない。 昔からよく知っている。 髪は長~い友達だからね。 二匹目のどじょうならぬ、二人目の美女を求めて、旅をしているのだ。 何か、ゼウスは、ニタニタしている。 「もう、ゼウス様、顔がにやけてますけど」 「何を言っとるのじゃ、シャキッとしておるぞ」 「鏡、見てないでしょ、ほら」と、セントは、ゼウスの前に手鏡を差し出した。 「ほう、いつ見ても、いい男だのう」と、ゼウスは鏡を見ながら、髪の毛とひげを整えている。 「ダメだ、こりゃ」と、セントは両手を広げた。
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