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1、 次の国
セントノ尊&ゼウスの二人(本当は1人)は、あの大和の国を
後にして、次の国に向かっている。
「今度は、どこに行くの、ゼウス様」と、セント
「特に宛はない、気まぐれ旅じゃから、先が分かってたら面白くないじゃろ」
「まあ、そりゃ、そうですけどね」と、セント
セントは、ゼウスの髪なのだが、大和の国の神や民の大きさに合わせて
ゼウスの力で、二人に分身しているのだ。
初めて訪れた大和の国で、天照大神といい思いをしたゼウスは、もう一戦交えたかったのだが、なごり惜しそうに大和の国を後にしたのだ。
セントは、ゼウスの下心は読めている。
女好きは今始まった事ではない。
昔からよく知っている。
髪は長~い友達だからね。
二匹目のどじょうならぬ、二人目の美女を求めて、旅をしているのだ。
何か、ゼウスは、ニタニタしている。
「もう、ゼウス様、顔がにやけてますけど」
「何を言っとるのじゃ、シャキッとしておるぞ」
「鏡、見てないでしょ、ほら」と、セントは、ゼウスの前に手鏡を差し出した。
「ほう、いつ見ても、いい男だのう」と、ゼウスは鏡を見ながら、髪の毛とひげを整えている。
「ダメだ、こりゃ」と、セントは両手を広げた。
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