戸田②

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戸田②

「俺なら抱いてあげるよ。」 え”っ、俺は固まってしまった。 「……」 「……?」 「……」 「……??…あっ、ちがう!ちがう!幸ちゃんじゃなくて。俺と彼女の話だよ」 あー…よかった 「例えばね、彼女が今の幸ちゃんと同じ目をしてたら、俺ならすぐ抱いちゃう。 いっぱいエッチして彼女が安心してくれるまで毎日でもやっちゃう。」 「お前がやりたいんじゃなくて?」 「それももちろんそうだけど、この場合はさ、それが1番早いかなって。 早く元気になってもらいたいし、中に入っちゃうんだからこれ以上ないくらい寄り添ってるでしょ?」 戸田の理論は極論な気がするけど、戸田らしくて俺は「ふっ」って笑ってしまった。 俺が笑ったの見て、戸田も安心したみたいに笑顔になる。 「だから幸ちゃん。早く抱いてもらいなよ。一緒に気持ちよくなったら嫌なこと全部忘れちゃうから。あ、もしかしてもうやってた?」 「バーカ」って言って俺たちは笑い合った。 なんだかすごく気持ちが楽になったんだ。 抱かれるどうこうは別にして。 俺の今の状態に恋って名前を付けてもらえたこと。 あと誰かに俺たちのことを知っていてもらったことが嬉しく感じた。
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