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 「あっ…あっ…」 藍斗の律動を全身で受け止めて、部屋の中は俺の喘ぎ声とローションが藍斗の動きに合わせてジュッ…ジュッとなる音が響く。 「…幸太郎」 手を取られて藍斗の上に座った体制で乗らされる。 「ふぅんっ」 藍斗の物が違う角度から俺の内壁に当たる。 緩く下から突き上げられながら、熱い口付けを与えられて、たくさん唾液を送られた。 俺は全部を飲み干したいのに「んっ…」って動きに合わせて声が出てしまって、口からあふれた物が出てきてしまう。 藍斗はそれを舐めとると、俺の体をくるっと反転させて、後ろから抱えられる様な体制でまたズュ…ズュ…と動き始める。 俺は熱に浮かされながらも、いろんな風にできるものなんだと感心する。 もう俺の体は藍斗との交わりを繰り返すうち、無理なく藍斗を受け入れることができた。 だから今はただ藍斗から与えられる快感に没頭してしまう。 藍斗は俺の様子を見ながら、毎回新しい体位や角度で俺の反応を楽しんでいる。 それも決して無理強いはしない為、俺はすべてを藍斗に委ねていた。 「ん”っ」 緩やかな動きでもゴリッと俺の良いところに藍斗のが当たった刺激に、俺は目を強く瞑って快感を受け流そうとする。 そんな俺の様子に藍斗は俺を膝立ちにさせて、後ろからでゴリゴリと攻め立ててきた。 藍斗のがそこに当たる度に電流が走り、快感で足の先が伸びていく。 全神経が頭のてっぺんへ集まっていく様だ…… 瞬間、頭の中が弾けた様に真っ白になって 「ああぁっ」 と俺は俺を支える藍斗の手に爪を立てながら、今までで一番大きな嬌声をあげてとんだ。 「あっ…………ん」 もう動かされていないのに脳からの痺れが全然止まらない。 ピクピクと身体を震わせて、膝にも力が入れられずドサっと前に倒れた。 波打って来る止めどない快感に耐えている。 「ああ、幸太郎」 藍斗が後ろから包み混んできた。 俺の前は射精を伴っていなかった様で、藍斗はそれを手で確認しながら 「すごい…こんなに俺を中で感じてくれたんだな」 俺の頬に手を当て振り向かせて、うっとりとした顔で見つめてくる 「愛してる。愛してるよ幸太郎」 そう言って、俺の怠慢な舌を絡めとりながら口付けた。 俺の体はどうなってしまったんだろうと怖い気もしたけど、興奮した藍斗を見ると喜ばせてあげられたんだと嬉しく思う。 心の中で『俺も愛してるよ。藍斗』と応えた。
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