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【 第一話: 零式艦上戦闘機 】
『ブゥルルゥーーーーンッ!!』
『ババババ……、ババババ……』
『ブウゥーーーーンッ!!』
「山田っ!! 気をつけろっ!! 敵は後ろにもいる!!」
『ババババ……、ババババババババ……』
『ピュン、ピュン……、ドバババ……、バンッ!!』
「うわぁ!! くそっ!! 橘ーーっ!! やられたーーっ!!」
『ボボンッ!! フウゥーーーーン……』
「山田ーーっ!! 山田ーーーーっ!!」
『ブウゥーーーーンッ!!』
――ワシの友人、山田は、そのまま太平洋の海へと落ちていった。
ワシは、太平洋戦争で、熟練搭乗員として、あのニューブリテン島(現:パプアニューギニア)の『ラバウル航空隊』に所属しておった。
あの有名な『零式艦上戦闘機』、いわゆる『零戦(ゼロ戦)』に乗っておったのじゃ。
ワシの年齢は、その当時、まだ20歳じゃった。
「くそーーっ!! よくも山田を撃ち落しやがったなぁーーーーっ!! くそーーーーっ!!」
『ババババ……、ババババババババ……』
『ドバンッ!! ヒューーーーン……』
「よし!! 山田の仇をうってやったぞーーーーっ!!」
『ブゥルルルゥーーーーンッ!!』
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