174人が本棚に入れています
本棚に追加
夢を見た。
己の犯した、罪の夢。
僕は、何を勘違いしていたんだろう。
あれほどレオにはもう会わないと誓ったはずなのに。
幸せを望むことなど、自分には許されはしないのに。
レオにあんな顔をさせてしまった。
痛みを堪えるような苦しげな顔。
きっと僕が、彼にそうさせてしまった。
首にかけたペンダントを握りしめる。
どうしても手放せなかった、レオとの繋がり。
それをシオンは首からはずし、そっとサイドテーブルに置いた。
最初のコメントを投稿しよう!