罪の意識

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ちなみにこの件は、レオからの指示だということをシオンには伏せるようにとのことだ。 きっとまた色々とあったのだろう。 この二人は誰よりも強い繋がりがあるのと同時に、誰よりも不安定であるように感じる。 「ほらっ、一緒に食べよ。俺もここで食べちゃうからさっ」 「……あのさ、コルネ」 「うん?」 早速昼食のバケットを食べようとしたコルネだったが、かけられた声に顔を上げた。 シオンは一度口をつぐみ、次にはコルネに笑いかける。 「新しい薬草を取りに行きたいんだけど、せっかくだからそこで食べない?」 「薬草って…、たしか湖があるっていう?」 「うん。すごく綺麗な所だから、ピクニックにもいいと思うよ」 そう提案すれば、コルネはキラキラと瞳を輝かせる。 「いいねそれ!俺も一回行ってみたかったんだよ!」 「じゃあ決まりだね。早速行こうか」 「うん!」 次にはバケットサンドの入ったカゴと飲み物を用意し、二人は湖に向かうため本拠(ホーム)をあとにするのだった。
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