罪の意識

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「んにゃ?」 間の抜けた声をあげて、コルネは目を覚ました。 寝ぼけたまま、ボーッと空を眺める。 少し傾いた太陽がこちらを照りつけ、浮かんだ雲が穏やかに流れていくのを見ているだけで、また眠気が襲ってきてしまいそうだ。 こんなに気持ちいいんだし、もう一回寝ちゃおうかな。 ……あれ。 そういえば俺、なんでこんな所にいるんだっけ。 確かシオンと湖に来て、昼ごはんを食べて…。 ──そもそも俺、なんで寝てたんだっけ? 「…っ!!」 瞬間、弾かれたように体を起こしたコルネ。 必死にそこにいたはずの赤毛の少年の姿を探すが、その場には自分以外の誰一人いない状況にだんだん青褪めていく。 シオンの様子がいつもと違うことは分かっていた。 笑みを浮かべた顔も強張っていたし、何かを考え込むような瞬間も何度かあった。 それを何故自分は軽く受け止めてしまったのだろう。 レオと仲直りすれば元気を出してくれると、安易に考えていた。 「しまったぁああああああ!!」 次にはダラダラと汗を流し頭を抱えるコルネ。 その叫び声は誰もいない湖に響き渡り、虚しく消えていった。
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