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「どうだ?いい加減無駄な抵抗してじゃねぇよ」
「ぐ、ぁ…っ」
苦しい…。苦しい…。
自分の中に、誰かの一部が入り込んでいる。
誰にも触れられたことのない場所を、犯されている。
後ろに挿れられたレオのモノが、限界まで中を広げ、今にも張り裂けてしまうのではと恐怖させた。
まざまざと、その形が、熱が、僕に伝わってくる。
上手く呼吸ができない。
香のせいで体に力が入らないことで少しはマシになっているとはいえ、いきなり後ろに突っ込まれればひとたまりもなかった。
「なんで、こんなことするんだよ…っ。僕たちはこんな…!」
「うるせぇ。黙ってろ」
体が壁と向かい合う形で押さえつけられ、背後からレオが覆い被さっている今、すぐ背後からレオの存在を感じる。
熱を帯びた呼吸に、声に、体を震わせてしまう。
後ろから回された手が、ゆっくりと体のラインをなぞる。
太腿から腰、腹、脇腹、胸へと伝う指先に、シオンは堪らず体を捩った。
胸に辿り着いたレオの指が、くすぐる様に乳首へと這わされる。
同時に、馴染んできた後ろのモノが徐々に引かれ、押し込まれる。
ゆるゆると腰を動かし始めるレオに、息を詰める。
なんで…、なんでこんな…っ。
痛くて、苦しくて、嫌なのに…。
徐々に体の奥から、疼き始める熱を感じてしまう。
「この香にはな、色々と効果があるらしい。体を弛緩させ、熱らせ、発情させる」
「っ、そ、んな…っ」
疼く。疼く。
指摘され、意識すれば、それは先程よりも明確に体の疼きを訴えてくる。
呼吸が乱れる。
熱い。
自分の心音が、聞こえてくるようだ。
苦しい…っ。
こんなの…、おかしくなる…!
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