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「足が付きやすい行為は三流のやる事だ。それに、ずらかるのも部屋に何もない方がしやすい。後、窓からの景色に関してはお前のボスに文句言え。ここを提供したのはそいつだ」
「ふーん……会長がここ用意したんだぁ……」
ロレインは再び部屋の中を見渡す。
一方で達之は近くの壁に寄り掛かった。
「それで……お前は何しにここに来た……?まさか今度はお前のベビーシッターをしろとか言わないよな……?」
「おじさん失礼だね……。そんなに私、子供に見える……?」
ロレインはそう返した後、妖艶に笑いながらワンピースのスカートの裾を掴んで、太ももまでたくし上げる。
だがそれで達之は動じない。
「ああ、ませたメスガキにしか見えねえ」
「…………おじさん、つまんない……」
ロレインは頬を僅かに膨らませながら、その場に座り込んだ。
そこでロレインは本題に入る。
「私の面倒を見る事じゃないけど、依頼は本当だよ……。でも依頼者は会長じゃない……この私」
「お前が依頼……?笑わせるな、ガキの遊びに付き合ってやれる程、俺は暇じゃないんだ。分かったらさっさと自分のお家に帰れ」
手を払って追い払おうとする達之。
だがそこでロレインはあるものを達之に投げた。
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