5人が本棚に入れています
本棚に追加
それを見て達之は一瞬、目を見開く。
それは100ドル紙幣の札束だった。
達之はそれを手に取って確認する。
「偽札じゃねえ……本物か……。ガキが持てる金額じゃねえな……何の金だ……?」
「私、こう見えても大人のお店で働いてるんだよ……?ナンバーワンで人気もあるんだぁ……。お得意さんも要人とか企業の偉い人とかたくさんいてね……、それぐらいの金を稼ぐ事くらい、簡単だよ……?」
ロレインはそう答えた後、微かに笑いながら話を続ける。
「そのお金は前受金って事で、どうかなぁ……?勿論依頼を成功してくれたら、その倍は出すよ……?」
「…………見た目や言動通りのマセガキか……」
達之はそう述べると微かに笑う。
おそらくこんなガキに依頼されるのは最初で最後だろうな……。
「良いだろう……。それで、俺は何をすれば良いんだ……?引き受けるかどうかは、それを聞いてからだ」
そこで達之は依頼内容を尋ねる。
するとロレインは1枚の写真を達之に見せた。
「この人……殺して……?」
「…………こいつは……」
ロレインが持っている写真を確認する達之。
その写真に写っている人物を知っている。
というより、以前の任務でターゲットだった女だ。
写真に写っていたのはサリー・ブリュフォードだった。
最初のコメントを投稿しよう!