#120 マセガキからの依頼

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それを見て達之は一瞬、目を見開く。 それは100ドル紙幣の札束だった。 達之はそれを手に取って確認する。 「偽札じゃねえ……本物か……。ガキが持てる金額じゃねえな……何の金だ……?」 「私、こう見えても大人のお店で働いてるんだよ……?ナンバーワンで人気もあるんだぁ……。お得意さんも要人とか企業の偉い人とかたくさんいてね……、それぐらいの金を稼ぐ事くらい、簡単だよ……?」 ロレインはそう答えた後、微かに笑いながら話を続ける。 「そのお金は前受金って事で、どうかなぁ……?勿論依頼を成功してくれたら、その倍は出すよ……?」 「…………見た目や言動通りのマセガキか……」 達之はそう述べると微かに笑う。 おそらくこんなガキに依頼されるのは最初で最後だろうな……。 「良いだろう……。それで、俺は何をすれば良いんだ……?引き受けるかどうかは、それを聞いてからだ」 そこで達之は依頼内容を尋ねる。 するとロレインは1枚の写真を達之に見せた。 「この人……殺して……?」 「…………こいつは……」 ロレインが持っている写真を確認する達之。 その写真に写っている人物を知っている。 というより、以前の任務でターゲットだった女だ。 写真に写っていたのはサリー・ブリュフォードだった。
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