#121 機械の生成能力

3/4
前へ
/561ページ
次へ
守に言われて僅かに肩を落とすルーシー。 一方でローランドはレオンにサリーの身体の件について話し始める。 「一応、あの魔法使いさんに事前にそいつの身体を診てもらったんですがね、どうやら魔法の類じゃないっぽいんですわ……。どう思います長官?」 問い掛けるローランド。 するとその直後だった。 ジーナが資料を持って部屋に入ってきた。 「彼女が生成した機械の素材の成分が判明しました」 ジーナはそう告げた後、持っていた資料をレオンに渡す。 「あのジェットパックの素材にステンレス鋼が目立ちましたが、表面はほぼアルミニウム合金……飛行機やスペースシャトルで使われているものとほぼ一緒です。そして内部のエンジン部分等では貴金属であるパラジウムやロジウム……そして最も希少な金属と言われているレニウムも僅かながらに確認出来ました」 「貴重な金属も自由に生成……まるで錬金術だな」 ジーナの説明を聞いて思った事を口にするレオン。 しかしその呟きに対して守は否定した。 「だけどアレイスター曰く、魔法の類じゃないんだろ?だったら錬金術も違うだろ」 だがそれに対してローランドは小馬鹿にするように話す。
/561ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加