新たな旅へ

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「おぉ、おぉ、可愛らしい…まだ小ブタじゃな。 しかし、このあたりにいたのではいつシーサー様に食われるともわからん。 どこか安全な場所は… そうじゃ、ラビッツ! このブタをリカルドの家にかくまってやることにしよう。 あいつがカッパの村に行ってから、あの家は空き家のままじゃからな。」 「はっ!ただいま、荷車の用意を…」 すぐに荷車が用意され、ルーファスとブタは荒縄で縛り付けられる。 ドドドドドーーーーー ひぇぇぇぇぇぇーーーーーー! ぶひぃぃぃぃ~~~~! 人里はなれた山奥のリカルドの家も、ラビッツの俊足にかかればあっという間だった。 「ルーファス様、着きましたよ。」 真っ白な目をして泡を吹くルーファスに、ラビッツの気合いが入る。 「えいっ!」 「はっ!」 一瞬にして魂の戻ったルーファスは、あたりを見渡す。 「ここは…リカルドの家か?」 「さようにございます。」 「これ、小ブタ、しっかりせい!」 ぺしぺしと尻を叩かれ、小ブタは目を覚ました。 「ここなら安心じゃぞ。 しばらくはここで暮らすと良い。 エサは毎日持って来てやるからな。」 「ぶひぃ~」 ルーファスは優しく小ブタの頭を撫でた。 「では、また夜に来るからここでおとなしくしとくんじゃぞ。」 小ブタをリカルドの家にかくまうと、ラビッツは再び荷車をひいて城を目指した。 ドドドドドーーーーー ひぇぇぇぇぇぇーーーーーー!
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