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「俺のこと、好きなの?」
突然言われた日のことを今でもよく思い出す。
勇気を出して入手したLINEで毎日のように話して、アピール?ってほどじゃないけど、好意があるってわかるような発言をしていた。
ばれてるだろうなあって思いながらも毎日毎日懲りずにLINE。
とはいえ、こんなにストレートに言われるとは思っていなかったため、スマホを落としそうになった。
「もしうなずいたらどうすんの笑」
ドキドキしながらそう返したら、
「残念だけど、LINEは控えたい。」
君はそういった。
あまりの言葉にまたもスマホを落としかけた。
何と返すべきだろうか。なんと言えばいいだろうか。
よく働かない頭で返した返事は
「答えは、いいえ、で。」
嘘だよ。好きだよ。
心で、答えながら。
次の日は、LINEをするか少し迷った。
やめよう、やめよう、と思っているうちに耐えられなくなって、話しかけてしまった。
「今日の数学さぁ、……」
また、他愛もない会話が続く。
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