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そのまま、ずるずるひきずって、もうずっと経つ。
まだ、LINEは続けている。
「ねえ、何で話してくれるの」
うちこんで、消して、
「ほんとは、好きなんだよ」
うちこんで、消して、
「ごめん。」
ごめん。
ポン
「お前やっぱり面白いな笑笑」
気楽な返事が来る。
「ごめん。」
送ってしまう。
「え?何?」
「……へへ。ごめん。」
「えぇ?なにー」
「ううん」
涙が溢れる。
「うーん、別に無理に言わせたくはないけど、言わなくても大丈夫?」
また。あったかい言葉をかけるから。
好きになるじゃん。
好きだよ。大好きだよ。そばにいたいよ。誰にもわたしたくないよ。
ぼろぼろぼろぼろ
溢れる涙が、袖を濡らしていく。
「大丈夫。てかさ、私以外にLINEしてる人いないの?笑」
「あんまりいない。」
「何でさ」
「他の人は用件だけで済むから。」
「なぬ?!なんかごめん!」
「笑笑っ いいんだよ、楽しいんだから」
「あ、そう?」
楽しい。のに、苦しい。苦しいよ。
なんで、そんなこというの。
好きなのに、言えないよ。
言ったら、壊れてしまう。
恋人じゃなくていいから、この関係を壊したくない…。
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