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初めての友達
「初めまして、半年間執筆をして自分に限界を感じたので、勉強のために色んな方の作品を読みたいと思います。読んだら正直な感想を記事に書かせていただきます。よろしくお願いします……送信!」
何度も何度も書き直してようやっと文が決まったティートをした瞬間、ぶわっと背中に汗が溢れる感覚があった。
緊張で、心なしかまた手が震え始めていた。
「うわぁ……し、したぞぉ、ティートしちゃったぞぉ」
せめて一つだけでも来てくれますように、と願いながら手を組みぎゅっと目をつぶっていると、スマホが大きな音を立てた。
「ひゃああ!? な、なに!?」
驚いてスマホを見ると、ティートからの通知のお知らせだった。
「あ、そっか、パソコンで登録したけどスマホでもアプリ入れて連携させたから――」
ピコン、ピコン、ピコン
スマホを手に取った瞬間、連続で鳴る通知音。
見たことのない現象に言葉を失っている間にも、スマホはティートからの通知を知らせていた。
新人特集で取り上げられたときの通知も多かったが、流石にここまでではなかった。呆けている間にも増え続ける通知に、早く処理しなきゃ見落としが起こるかもしれない、ということに気づき私はあわててティートにログインした。
”この作品よろしくお願いします!”
”10万字以上の長編でもいいですか?”
”自信作なんですが反応が少ないので正直な反応が欲しいです、よろしくお願いします”
”初めましてー!このリンクから好きな作品選んで読んでください!”
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