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「え、これが書籍じゃないの? 受賞もしてない……選考に落ちたってなってる。嘘でしょ? こんなに面白いのに……!」
読めば読むほど面白い作品に、書籍ではないこと、コンテストにかすりもしていないという事実に酷く衝撃を受けた。
作家さんが色んな方と交流していてランキングが上位なだけかもしれない、と思うともしそれだけの理由でのランキング上位者なのであればとてつもなく勿体ないと感じた。
だから私は、思わず正直に書いた。
”書籍になってないのが不思議なくらい世界観に惹きこまれる作品です!”
記事にもそう書いて、ティートにもそう書いて投稿した。
すると、その数分後、まるで今までティートを見張っていたかのように早い返事が来た。
”ぎゃあああああああ! めちゃんこ嬉しいですありがとうございますー! 嬉しいいいい!”
心からの咆哮のような返事に「フフ、本当に嬉しそう」と思わず私は吹き出してしまった。
楽しい。嬉しい。幸せ。
喜んでもらえるのって、こんなに嬉しくてたまらないんだ。
「なんか……執筆し終わった時より、幸せな気がする」
溢れそうな幸せに、自分の顔が腑抜けた笑顔になるのを感じていた。だらしない顔になってしまう程、嬉しくてたまらなかった。
私は、その作家さんをそっとフォローした。と、一瞬でフォローが返ってきた。
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