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私はいいから、私のはいいから――
いつの間にか、そんな思いばかりを抱えている自分に、気づいた。
それは、ティートでの交流が影響していたのだと思う。
”麗美さん、2作読んでもらえませんかー!”
”麗美さん初めまして、僕のもお願いしたいです”
”初めまして麗美さま。たくさん読まれている方だからこそ拝読をお願いしたいです”
狐ちゃんと同じように初めましてで来た人たち。一人一人に丁寧にコメントを返しながら作品の感想を送って、数日後。気づいたら、彼ら彼女らは、私の友人となっていた。だから、大切で、かけがえのない存在に、みんなみんな、なってしまっていたんだ。
”麗美ちゃん最高”
”麗美ちゃんの作品も読んだ! 流石いくつも読んでるだけあるわー”
”麗美さんからは小説への愛が感じられていて毎日感想を見るのが楽しみです。”
作品紹介からのきっかけが多い中、その中には私の作品の読者から始まる人もいた。それは、いつしか嫉妬の対象になっていた上位者たちのやりとりと似ていて、こんなに幸せだったらそりゃあ病みつきになるよ、と私は上位者たちの気持ちを理解できた気がした。
こうやって励まし合えるから、ずっとずっと書き続けられるんだ。
わかり合ってくれる仲間がいるから、酷い言葉を受け取っても、心が死ぬことなく続けることが出来るんだ。
相手の顔は見えない。
ただ、文字だけのやり取りしかない。
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