インフルエンサーとコラボしよう

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 俺とエダは、ロゼッタ嬢のデザイン画を手に、アイリスに戻ることにした。途中、エダ達盗賊団のアジトに立ち寄ると、更に嬉しい知らせがあった。  なんと、本当にエメラルドが見つかったというのだ。  籠に入れられた幾つかのエメラルド原石を見て、俺達はその日、ちょっと豪華な食事を用意し、皆で祝った。その日、窃盗団はめでたく解体した。これからは、鉱山経営団?に改めよう! 「お前達はもう、盗賊じゃない!これからは、真面目に労働に励もうじゃないか。だが、これで順風満帆とは行かないのがビジネスだ。この仕事が上手くいくかは、お前達の手にかかってる。自分の仕事に誇りを持って誠心誠意取り組めよ。まぁ、細かいことは、今は無しだ。 ・・就職おめでとう!」  俺は少年達の笑顔を見ながら、感慨深い気持ちだった。中には涙を浮かべてる子もいるな。働けることが嬉しいなんて、現代の日本では考えられないことかもしれないな。  この熱意があるならば、きっとこの仕事は上手くいく。俺はそう思った。同時に、この世界で生きていく事に、僅かな希望を胸にした瞬間だったかもしれない。  ふと、手に触れた感触に、俺は視線を向けた。そこには俺の手を握る、エダの姿が。 「あたし、ユートと出会えて良かった。ユートはあたしの、神様だよ・・」  そう、純粋なあの笑顔を向けられて、俺はまた妹の春香を思い出した。エダを本当に愛おしいと思う。でもそれはやっぱり、家族愛なのかもしれなかった。  俺は彼女の頭を撫でて、言った。 「言っただろ?この先上手く行くかどうかは、お前達次第。これで安心なんかするなよ?お前達はこれからもっと色んな事を学んで、もっと成長しなきゃならん。仕事の面白さというものを、俺が教えてやる。これからは俺を、先生と呼びなさい」 「あはは。・・うん、先生」  俺の冗談にエダはそう笑った後、俺の胸に顔を埋めた。  可愛いエダ。  俺が必ず、幸せにしてやる。それがお前の望む形では、無かったとしても。
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