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両親は看護師に連れられ病室から出ていった。
その日少年は心の内を両親に打ち明けすこし清々しく夜空を見上げていた。
「あ……流れ星」
その夜はテレビで言っていた、流星群の夜だった。
ベッドに横になり窓の外を見ると窓いっぱいの星が煌めき、星が流れてゆく。
少年は手を組み願いを言った。
「お父さん、お母さんがもう、ぼくのために頑張りませんように……」
その数十日後少年の願いは叶い、少年は生を終えた。
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