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「命を捧げることには変わりない。目覚めていても眠っているようなもの……。ただひたすらに祈り続けるんだ。太陽の再生と目覚めを。 だけどね、水神様はアイラを生贄(いけにえ)にするつもりはないんだよ。アイラを生贄にしなくてもいいように、アタシに精命(まな)を分け与え、鳥を探させているんだから。自ら呪鎮(じゅちん)(かめ)に入ってまでね」 「では、神木紫霧はどう関わっているんですか? 逆さ鏡がなければ、鳥を探せばいいだけの話だった……そうですよね? 紫霧は、なんの関係があるんですか?」 ……ふう、と紅霧はため息を深くつきました。そしてしばらくうつむいていましたが、やがて決意したように顔をあげ、強い瞳で見返してきました。 「鳥は逃げたんじゃない。逃がんだ。たぶん、紫霧(しきら)に」 「うそ……! 紫霧って……一体、何者なの?」
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