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「まあまあ、アイラ。鳥を見つけて、トゥラナを通り抜けて神樹にもどすことができ、アイラも水神様の水をいただいて、身体に入ったヒビを消すことが出来た暁には、コロッケを食べればいいじゃないですか」 「ずいぶん行程が多いミッションじゃない。いつになったらコロッケを食べられるのよ……」 「トゥラナって何?」 「稜佳、あなたは知らなくてもいいことです」 「記憶が盗まれたことと関係しているんでしょ? それなら私も無関係じゃないよ。教えて!」  黙って聞いていた紅霧が口を挟みました。 「いいんじゃないかい? 鳥を見つけるには、沢山の目があった方がいいんだろう? あたしにそう言ったじゃないか」 「ですが、紫霧が何をしてくるか」 「フラーミィ!」 「あ……」 「神木さんが関わってるのか?」一来が口を挟みました。 「これは失言しましたね……」 「フラーミィとアイラが教えてくれないなら、神木さんに聞いてみるよ」 「一来、それはまさか脅しているつもりですか?」 「そういう訳じゃないけどさ。だけど教えてくれないなら、知っていそうな別の人に聞くのが手っ取り早いじゃないか」
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