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「スズメよりはずっと大きいね。鳩より大きいんじゃないかねえ?」 「羽の色は?」 「頭と胸は白色。でも頭のてっぺんだけ、黒いんだ。それで体の羽は黒っぽくて、青い斑点の模様がある」 「なるほど~。やっぱりこのあたりでは、見かけない鳥だよね。意外と見つけやすいかも」と一来が言った。 「遠くに飛んで行っていないことを願って、いそうなところを手当たり次第にバードウォッチングするしかないね!」  稜佳はなぜか嬉しそうに顔を輝かせると、「じゃーん!」と、鞄の中からオペラグラスを取り出しました。 「Deth Crowのコンサートに行ったときに使ってるんだ」と言いながら、首に紐をかけました。よく見ると、服装もジーンズにトレーナー、そして足元はスニーカーと、バードウォッチャーを意識しているようです。 「用意がいいですね、稜佳」と褒めると、嬉々としてもう一つ双眼鏡とツバのついたキャップを取り出しました。 「今日は鳥を探しに行くって聞いていたから、色々用意してきたんだ。ね、フラーミィ、ちびアイラになって、一緒に鳥を探そうよぉ」 「お断りします」 「でも影のままじゃあ、探しにくいんじゃない?」 「いえ、大丈夫です。影の姿ならスピードが出ますし壁も登れますから、追いかけやすいですし。お気遣いありがとうございます」 「えー、いいじゃない。ちびアイラになって、一緒に……」
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