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「うーん。僕たちはハイアー・ディメンションには影響を与えられないから、どうしたらいいのか」 「落ち着いてる場合じゃないよー! もうダメ、落ちる……!」 「では、潜ってみましょうか」 「え? 潜るって……? フラーミィ、何言って……」 「目を閉じていた方がいいですよ。では、息を吐いて……」 「え? ええーっ?!」 「吸って!」  紫霧の手の上に乗っていたら、この世界に閉じ込められて出ることは出来ないでしょう。紫霧は同じゲートから、どこかへ移動したのです。私達には見えなくとも、出口があるはずです。そして紫霧は巧みに出口を隠しているようです。  私は腕に皆さまを抱えて、一気に水底に向かって潜水しました。
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