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「そうよ。アイラが幼い時、夜トイレに行かれなくて、フラーミィに抱っこで連れて行ってもらっていたことも知ってる……もごもご」
アイラが紫霧の口を手でふさぎました。
「ちょっ! 黙りなさいってば!」
紫霧はニヤニヤしながらアイラの手をどけると、「言いふらさないかわりに、今日、スイーツの食べ放題とやらに私を連れて行って?」と取引を提案しました。
「アイラちゃーん!」と稜佳が駆け寄ってきました。「おっはよー。え? うそっ! 紫霧ちゃん? きゃー! 生きてたんだね! よかったー! ……あれえ? どうしたの、アイラちゃん。なんだか顔が赤いけど……」
「なんでもないっ!」
「そんなことよりね、アイラちゃんとの思い出、今朝起きたら全部思い出していたんだよ! すごくない? だから今日の帰り、この前、不完全燃焼だった、スイーツ祭りをやり直そうよ!」
「いいねー!」とすかさず紫霧が合いの手を入れました。
「ふん!」と、アイラがそっぽを向きます。
「アイラちゃん? どうしたの? スイーツだよ、嬉しくないの?」
「タイミングが悪すぎるのよ……」
「ウィスハートさん、アタシも一緒に行っていいかなあ?」
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