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「それで? 黒猫は街中に出現した不思議なトゥラナとかいうゲートに飛び込んで、トゥラナごと消えてしまったから、取り逃がし、手がかり一つ得られなかった……、とそういうことなの? 黒炎」
人型で料理をしている私の背後で、アイラは両手を腰にあてて、仁王立ちしています。私はやや上の空で「そうですね」と答えながら、キッチンでレタスを手で千切り、水切りザルに入れました。そして鍋の中でくつくつと煮立っているコーンスープをお玉ですくい、小皿に入れて口に含みました。とろりとしたシチューの味を口中をじっくりと巡らせたのち、飲み込みました。
我ながら素晴らしい味です。
「ねえったらフラーミィ! 聞いているの?」
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