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「ようするに、アイラがやったことは神木紫霧がやったことになっているのかい?」 「そうです。ここしばらく観察していましたが、どうやら一来だけでなく、稜佳も、おそらく他のクラスメイトもです」 「だから最近、一来と稜佳はアイラの側にいないのかい?」 「一緒にいた記憶がなくなっていくということは、友達ではなくなっていくのと同じことなのかもしれません」 「そんな馬鹿な! アイラだけが一方的に友達だと思っているなんて、そんな酷いことがあるかい? 一緒に鍋をつついたことをアイラだけが覚えているなんて、そんな、そんなことって」 「鍋を食べるよりも、連帯感を感じる出来事はもっと他にもあったと思いますが……、でもそういうことですね。確かに人間たちの中では、アイラは存在が薄れているようです」 「それはマズい」 「マズい?」 「マズい理由があるんだよ」 「マズい理由は、後ほど教えていただくとして、神木紫霧の気配はどうやら人間でも影でもないようです。となれば、鳥が変容した存在ではないんですか?」 「違う……、と思う。アレは鳥にしては邪悪だ」 「では逆さ鏡はやはり神木紫霧が?」 「たぶんね。だけどずっと見張っているけど、シッポを出さないのさ。たった今、鏡に映されたっていうのに、それでも何も分からなかった」
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