レベル 2

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 何ともミステリアスな現象だけど、もし そうだとすれば、すごく便利なことじゃない?!    タイミング良くやって来たバスに滑り込んで、ホッと一息ついた。  けど、それも束の間で、進行方向の車線が俄かに混み始めたの。  段々と動きが鈍くなってきたバスの横を、自転車に乗った高校生くらいの男子が勢いよく、続いてママチャリに乗ったおばさんが優雅に、ペダルを踏んで通り過ぎていったわ。 ――早く進んでくれないかなぁ……  願い虚しく、追い打ちをかけるように、ゆっくり目にジョギングする中年のおじさん、しまいには散歩中らしい杖をついたおじいさんまでもの後ろ姿を、バスの窓から見送るはめになった。  次のバス停「緑町三丁目」の少し手前で全く動かなくなってしまっていたの。自転車で来なかったことを後悔したけれど、どうしようもなかった。 「ああ、今すぐ飛んで行けたらなぁ」  たまらず呟いた、その時だったわ。  再び視界が揺れたの。前よりも余程しっかり感じられる大きさでね。
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