レベル MAX

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レベル MAX

 幼い頃から密かに憧れていた、一見普通のようでいて、ちょっぴり不思議な力が宿る、この世界――  いつの頃からだろう、私がここの住人になったのは。  はっきりとは思い出せないのだけど、あの夏の朝よりも、もっとずっと前からだったんじゃないかって気がするの。  なんか面白いし結構気に入ってるんだけど。どうしてかしら、ふとした時に、元居たはずの「現実の世界」を懐かしく思ったりもするのよ。  そう、今だって――  あら? 何かガタガタって音が聞こえてきたわ。段々大きくなって――目の前の景色が揺れてる?! やだ、これまでで一番大きいみたい。  今度は一体、どこへテレポートするっていうの?!
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