カエノメレスの遺言

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 なんだろう・・・  思い出なんてものは  不意にやってくるもんなんだ。  小春日和の正午過ぎ、  植木屋が整える木瓜の赤が  視界全部に張り付いたせいか、  『鮮血を散りばめた線路』が  記憶のアルバムから一枚、  心に降ってきてしまった。
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