エピローグ

2/2
前へ
/445ページ
次へ
 配達日指定郵便で送った明里さんの通帳のコピーと小林さんのマンションでの会話を録音したUSBは、既に久保君の手の内にある。   それをどう使うのかは、久保君の自由だ。  オペを最後までやり終えた時、これでもう全てが終わった、そう思っていた。  大切なものを全てなくして、やるべきこともなくなった。  だからもうなにもかも、どうでもよかった。  別に死刑にされようと、そんなことはどうでもよかった。  だが、もう一人残っていたのだ。  所在もわかった。  さて、彼にはどんな罰を与えようか。
/445ページ

最初のコメントを投稿しよう!

102人が本棚に入れています
本棚に追加