王子様の彼女は専属使用人

おとぎ話

".2人の娘は大忙し。協力してくれるパティシエを呼んだり、沢山の蜂蜜を用意したり。頑張った成果、ホテルの小さなティーパーティーは大盛況。おまけに、ホテルのパンフレットも近くに置いていたので、沢山の人が持ってかえってくれました"

「良かったね、可憐ちゃん」

「無事に住んで一安心だわ。沢山のお手伝いありがとうね！羽菜ちゃんがいいアシストしてくれたから、すごく助かった。パティシエの方々も優しくて良かったよね」

「でも、いい蜂蜜やチョコを安価にするのは、ギリギリね。もっと勉強しないといけないわ」

「そうね、今回はイベントだったけど、これがお店になったら大変だもの」

二人は同時に頷いた。

「でも、ホテルの中を見てくださったり、パンフレットや、レストランを覗いてくれたりするのは良かったわね！」

「うん、お食事に来たいって言ってる人もいたもの。
敷居が高いと思われている（実際高いけど）ホテルの贅沢をして頂きたいわ。」

今回は本当に勉強になった。この調子で泉李のサポートもしていけたらいいのに、と羽菜は思った。

泉李はもっと忙しいが、いつも甘い言葉をかけてくれる優しさが嬉しい。