おとぎ話

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優香はフワリとしたワンピースを着ていた。 そして、少しお腹がふっくらしている。 「優香!来てくれてありがとう!体調は大丈夫?だいぶお腹が大きくなったね!」 羽菜が喜びの声をあげる。 「大丈夫よ、もうお腹を沢山蹴るの!すっごく元気あるよ。パパに似たのかな?」 優香が祐太郎を見上げる。 「大きくなったら一緒にバスケできるくらい元気な子を産んでくれよ」 祐太郎がニッと笑った。 「祐太郎、優香を大切にしてあげてよ!泣かせたら私が許さないんだから!」 羽菜が言うと、祐太郎は口をへの字に曲げて「分かってるよ、俺の大事な嫁さんと子供だからな!」と腕を組む。 祐太郎と優香は結婚して2年目。 幸せそうだ。 「お前も幸せになれよ!」 「ありがと!私も2人みたいになりたいな。またいつでも連絡してね!」 「勿論。家にも遊びに来いよな、な、優香」 「うん、待ってるからいつでも遊びに来てね」 2人は手を振り帰っていく。 *** 結婚式が終わり、次の日、泉李と羽菜はハネムーンの為、ハワイへ飛び立った。 7日間。 2人は行きたい所を色々と回った。 *** 最終日。 ハワイの景色を充分堪能し、アクティビティも楽しみ、ホテルのテラスで、ゆっくりとシャンペンを飲む。 「早いね、あっという間に明日日本に帰るなんて」 「うん、こんなにゆっくりと色々遊んだりしたのは久しぶりだよな。帰るのが勿体ないな」
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