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「うん、でも、日本に帰っても私は毎日楽しいよ。
不幸な事が続いた時、みんなに助けて貰えて、特に泉李には、お世話になった。その人とずっと一緒にいられるなんて、最高の幸せだもの。私のお母さんも…きっと喜んでる」
「そうだな、僕も幸せだ。羽菜が会ってから、僕の人生は変わった。あのいつも無表情な僕の母さんですら、笑顔が増えた。本当にありがとう」
2人は微笑み合う。
「今度大きな休みが取れたら、他の外国も回ってみたいな」
「そうだな、あちこちにうちのホテルはあるし、モルディブはどう?それとも、イタリアとか」
「いいね!私たちがおじいちゃんおばあちゃんになるまで、沢山思い出作ろうね」
「勿論さ。もう一度、僕たちの未来に乾杯」
2人でグラスをカチンと鳴らす。
波の音が2人を静かに祝福してくれているようだった。
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