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4トラウマ
夏休みも1日ずつ過ぎ去って、気づけば一週間も過ぎていた。あれから毎日凛のお見舞いに行っているが、それと同じにイタ電も掛かってきていた。
俺「ほんと飽きないよなぁイタ電、毎日続くと流石にイラっとするわ」
そうは言いながら少し気になることがある、毎日掛かってくる事は置いといて、問題はあの声に聞き覚えがあった事だ。
俺「その場所に来ちゃダメってあの場所にいた俺に言ってるのか?」
考えれば考えるほど不思議な事ばかりだ、あれほど必死になって何を言っているのか、俺と誰かを間違えてるのではないか、そんな疑問が頭に過ぎる。
俺「気になることが多過ぎてブロックせずにいるんだよなぁ、今度かかってきたら聞いてみようかな」
プルルル プルルル
こんなにタイミングよく掛かってくるとは思わなかった、まるで心を読まれているかのようだ。
ピッ
俺「あのー、あなたは一体誰ですか。何か必死に伝えようとしてるのは分かりますが、番号間違えてますよ!」
「間違えてるわけないだろ!!お前に言ってるんだよ俺!!」
ピッ
怒鳴り声とともに名前を呼ばれた、俺は怖くなり電話を切ってしまった。
俺「何で俺の名前を知ってるんだ」
得体の知れない恐怖と疑問が、俺の心外的外傷になった。
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